キッチン用品売り場を通る度にペッパーミルをチェックする習性は、なかなかコレ!と思えるペッパーミルに出会えていないから。
もともと沢山のモノを必要としない性分なので、デザイン、サイズ、挽き心地の全てを充してくれる1本があれば充分。

母と共有のキッチンから離れ、自分だけのキッチンに立つようになって20数年。
どこのどちらのペッパーミル売り場にも、定番のコロリとしたフォルムが特徴的な彼の方が鎮座され、無いと困るものなので取り敢えずのコロリとしたカワイイ方を使っている。

そんな素敵なペッパーミルに出会うことを諦めかけている私に、夫が素敵な企画展情報を拾ってきてくれた。

『高橋みどり たのしい食卓』
吉祥寺のギャラリーフェブさんにて、たくさんの料理本のスタイリングをされてきた高橋みどりさんの展覧会。
みどりさん自身もペッパーミル迷い子であったそうで、たくさんの作家さんの器に混ざり、ドイツから取り寄せた質実剛健なペッパーミルが並ぶ。
余分なものが削ぎ落とされたデザインに、胡桃の木目。
挽き心地も大満足。
いっしょにいただいてきた本のページをめくりながら、永く使い続けられるモノに出会えた幸せを噛み締める。
11月25日（土）までの開催だそうですので是非に。