お茶のある景色 展 2019.12.7(土)ー12.22(日) 珈琲盆

2019.12.12

今回の企画展に寄せて、賛助参加という形でお盆を4種ご用意してくださった山本美文さん。
遠く岡山県から展示初日に駆けつけてくださいました。
山本さんからは、まだ暑かった8月にお盆を届けていただいていたのですが、その時の梱包を開けた時の私達の感動といったら。。。
珈琲盆、白漆オーバル盆、隅切刳出し盆、肥松9寸丸盆。
それぞれ個性が際立っていながらも、無駄な装飾を削ぎ落としたカタチ。
会期終わるまでに、4種それぞれの盆を順にご紹介してゆきたいと思っております。

珈琲盆
山本さん曰く、「持ちやすいように。」加工されたスッキリとした意匠の持ち手は、その言葉が表す通り、幅、薄さ、カーブ、どれをとっても用を追求した先にある美しさ。
この盆の為に調色したという珈琲色の漆で仕上げ、その表情は室内では黒味を、窓際では茶味を感じる。
手にした時の触感、軽さも併せてかんじていただけますと幸いです。

この週末14日(土)には松本美弥子さんが在廊してくださる予定でおります。
暖かな日が続きそうですので、ご近所のお店さんもぐるりと散策しながらお出かけいただけますと嬉しいです。

お茶のある景色 展
2019年12月7日(土)ー12月22日(日)
open 11:00 - 19:00(日曜のみ17:00閉店)
会期中休業日 10・11・17・18日
在廊日 山本美文さん 7日  桑原哲夫さん 7日  松本美弥子さん 14日
湯の沸く音、器の音、客人と交わす言の葉。
ふと立ち止まり静かに座って一服のお茶を喫する心の余裕、そこにお茶がある事で流れる穏やかな時間。
お茶を喫する、愉しむ時間の為の美しい器、道具たちのご紹介です。
今回の企画に合わせ制作してくださった山本美文さんのお盆、そのお盆に共鳴した4名の作家がそれぞれの世界を魅せてくださいます。

1,桑原哲夫(陶磁器)
凛とした佇まいと優しい色目。桑原さんご自身を写しているような丹精で丁寧なつくりは、使い勝手の良い作品ばかりです。

2,黒川登紀子(ガラス)
儚さや脆さといったガラスの印象とは違う、柔らかさを纏った黒川さんの作品。色と色が重なる様、光と色の重ねをお楽しみください。

3,松本美弥子(磁器)
なくても困らないけれど傍に置いて眺めていたいもの。使う人の色が入ってはじめて完成するような余白のあるものを作りたいという松本さんの作品です。

4,安福由美子(陶器)
そのフォルムと釉薬の響き。シンプルでいながらも存在感を放つ作品の気配を感じていたでけますと嬉しいです。

5,山本美文(木工)※お盆による賛助参加
「簡素」「機能的」「調和」というキーワードが浮かぶ山本さんの作品。シェーカースタイルから学んだミニマルな美しさを持つ作品たちです。

珈琲盆/山本美文
銀彩マグカップ/松本美弥子
錆釉木瓜深豆皿/安福由美子
硝子カップ/黒川登紀子
珈琲ドリッパー/桑原哲夫
珈琲ドリッパー受け/桑原哲夫
錆釉蓋物/安福由美子
白磁縞急須/桑原哲夫
白磁縞カップ/桑原哲夫

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